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臨床報告
眼窩および眼球付属器の悪性リンパ腫の9症例
著者: 白井久美1
所属機関: 1和歌山県立医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.1415 - P.1422
文献購入ページに移動 過去12年間に和歌山県立医科大学眼科で治療された,眼窩および眼球付属器のB細胞性悪性リンパ腫の9症例を報告した。全例とも非ホジキンリンパ腫,8例は眼窩原発性で初診時stage I,残り1例は不明であった。3例は,経過中にstage IIに進展した。分類別にみると,3例はmucosa associatedlymphoid tissue (MALT) lymphoma,2例はlarge cell lymphoma,1例はsmall lymphocytic lymphomal1例はmantle zone lymphoma,1例はintermediate lymphocytic lymphoma (ILL),1例はlymphop-lasmacytomaであった。
3例はまず放射線療法を施行し,そのうち2例は再発した。別の3例はまず化学療法を施行し,そのうち1例は再発した。1例はステロイド結膜下注射で経過観察中である。2例は経過観察のみ行っている。進行は緩徐であるが,完全な治瘉は容易ではないと考えられた。
3例はまず放射線療法を施行し,そのうち2例は再発した。別の3例はまず化学療法を施行し,そのうち1例は再発した。1例はステロイド結膜下注射で経過観察中である。2例は経過観察のみ行っている。進行は緩徐であるが,完全な治瘉は容易ではないと考えられた。
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