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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻8号

1998年08月発行

文献概要

臨床報告

先天緑内障を伴ったAxenfeld-Rieger症候群の2症例

著者: 勝島晴美1 永坂嘉章1 丸山幾代1

所属機関: 1札幌医科大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1433 - P.1436

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 両眼に先天緑内障を伴ったAxenfeld-Rieger症候群の2症例(2歳女児と2歳男児)にトラベクロトミーを行い,術後36か月間観察した。症例1の両眼は術後無治療で眼圧正常となり,視神経乳頭陥凹のC/D比が改善した。症例2は点眼治療を必要とし,右眼は眼圧が正常範囲にあるが,左眼は眼圧コントロールがやや不良であつた。生体顕微鏡検査で虹彩索状物による隅角閉塞が症例1の左眼にみられたが,限局性であった。眼圧上昇機序としてシュレム管および線維柱帯の発育異常が推測された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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