文献詳細
文献概要
特集 OCT 総論
光学的干渉断層検査(OCT)の原理と実際
著者: 高橋寛二1
所属機関: 1関西医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.1454 - P.1458
文献購入ページに移動Optical Coherence Tomography
光学的干渉断層検査(Optical coherence tomography:OCT)は,近赤外光によって生体眼の眼底組織を走査し,反射光の干渉現象によって,高解度像の組織断層像を得る検査である。その原理はマイケルソンの干渉計を応用したもので、光源として波長850nmの低干渉近赤外光を用いて,これを二分して眼組織から反射した光と反射鏡で反射した光の光エコーの時間的ずれとエコー波の強度を検出して電気的信号に変換する。この光学的干渉測定をもって眼底を走査して,二次元的な組織断層像をコンピュータ処理して表示する。OCTは,非侵襲性で,短時間で行え,マイクロメーター(μm)レベルの高解像度の組織断層像を得られる検査であり,今後,診断,病状の把握,治療効果の判定など,さまざまな実用的用途が考えられる。
光学的干渉断層検査(Optical coherence tomography:OCT)は,近赤外光によって生体眼の眼底組織を走査し,反射光の干渉現象によって,高解度像の組織断層像を得る検査である。その原理はマイケルソンの干渉計を応用したもので、光源として波長850nmの低干渉近赤外光を用いて,これを二分して眼組織から反射した光と反射鏡で反射した光の光エコーの時間的ずれとエコー波の強度を検出して電気的信号に変換する。この光学的干渉測定をもって眼底を走査して,二次元的な組織断層像をコンピュータ処理して表示する。OCTは,非侵襲性で,短時間で行え,マイクロメーター(μm)レベルの高解像度の組織断層像を得られる検査であり,今後,診断,病状の把握,治療効果の判定など,さまざまな実用的用途が考えられる。
掲載誌情報