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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻9号

1998年09月発行

文献概要

特集 OCT 各論

光学的干渉断層計による網膜前黄斑線維症の観察

著者: 丸山泰弘1 大谷倫裕1 岸章治1

所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1468 - P.1470

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 網膜前黄斑線維症の網膜断面を光学的干渉断層計OCTで観察した。生理的な中心窩陥凹は,網膜厚の増加により消失していた。偽円孔例では,中心窩の周囲の網膜が厚くなっているため生理的陥凹が修飾され,円筒状に強調されていた。これら症例では,観察光の反射が網膜外層で低下しており,浮腫あるいは膨化があると考えられた。本症では網膜表面の膜形成のみならず,膜による網膜内の構造変化が合併していることがわかった。本症の病態の解釈にOCTは必須である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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