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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻9号

1998年09月発行

文献概要

特集 OCT 各論

黄斑浮腫の経過と網膜断層像

著者: 大谷倫裕1 丸山泰弘1 岸章治1

所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1483 - P.1488

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 黄斑浮腫の経過を光学的干渉断層計OCTによって観察した。対象は黄斑浮腫があり,OCTで6か月以上観察した17眼(糖尿病網膜症14眼,網膜中心静脈閉塞症2眼,網膜静脈分枝閉塞症1眼)である。びまん性黄斑浮腫(13眼)の主病巣は網膜外層の膨化であり,膨化の改善により黄斑浮腫は消退した。網膜浮腫の吸収過程で,ときに漿液性網膜剥離が生じた(10眼中3眼)。嚢胞様黄斑浮腫CMEでは,網膜外層の膨化部位が嚢胞化した。CMEの消失した5眼中3眼では,中心小窩での嚢胞が平坦になり,それに続いて周囲の嚢胞が消失した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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