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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻9号

1998年09月発行

文献概要

特集 OCT 各論

網膜中心静脈閉塞症のOCT像

著者: 林篤志1

所属機関: 1大阪大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1523 - P.1525

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 網膜中心静脈閉塞症の1症例を光学的干渉断層計(Optical coherence tomography:OCT)を用いて黄斑部網膜の形態的変化を経時的に観察した。発症時の螢光眼底所見では,後極部網膜に著明な螢光色素の漏出および網膜浮腫を認め,OCT所見においても黄斑部網膜内に低信号域を認め,著明な網膜浮腫を形態的に確認した。内服治療により経過観察を行い,発症後6か月の時点で,螢光眼底検査で網膜浮腫の軽減を,また視力の改善を認め,OCT所見においても黄斑部網膜内の低信号域は縮小していた。OCTは,網膜の形態的変化を非侵襲的に測定できることから網膜浮腫などを経時的に検討するのに有用であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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