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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻1号

1999年01月発行

文献概要

臨床報告

Heidelberg Retina Tomographにおける新しい緑内障診断指標の検討

著者: 坪井俊一1 中村弘1 前田利根1 井上洋一1

所属機関: 1オリンピア眼科病院

ページ範囲:P.43 - P.46

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 正常コントロール群74眼,早期原発開放隅角および正常眼圧緑内障群67眼を対象に,Heidelberg Retina Tomographの新しい診断指標「classification」を検討した。その結果,緑内障眼のうち正しく“glaucoma”と判定したものは64眼(感度96%),正常コントロール群のうち正しく“normal”と判定したものは59眼(特異度80%)であった。正常コントロール群では誤診断となる背景に乳頭面積の影響があった(p<0.01)。両群とも年齢,性別,屈折度,conusの有無は判別に有意な影響を与えていなかった。Heidelberg Retina Tomographにより得られる診断指標は,特異度はやや低いものの感度は高く臨床上有用と考えるが,乳頭面積の影響を考慮する必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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