icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻1号

1999年01月発行

文献概要

臨床報告

オクトパス視野計のdynamic strategyにおける短期変動と長期変動

著者: 堀越紀子1 尾﨏雅博1 後藤比奈子1 田村陽子1 岡野正1

所属機関: 1東京医科大学霞ヶ浦病院眼科

ページ範囲:P.85 - P.89

文献購入ページに移動
 オクトパス視野計のdynamic strategy (DS)とnorma strategy (NS)による視野結果を比較し,DSにおける短期変動(SF)と長期変動(LF)について検討した。対象は41例57眼(正常者16例16眼,高眼圧症患者3例6眼,緑内障患者22例35眼)で,オクトパス101のG2プログラムをDSとNSで行った。両戦略法ではmean defect,correcte loss varianceに有意差はなかったが,SFはDSで有意に大きくなった(p<0.0001)。DSではNSに比べmean defectの増加に伴いSFがより大きくなった。LFは両戦略法で有意差はなく,DSにおける初回と再検時のSFでは強い正の相関関係(y=0.97×+0.07,r=0.85)がみられた。DSでは視野沈下に応じたSFの基準値の設定が必要と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?