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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻1号

1999年01月発行

文献概要

臨床報告

マルケサニ症候群の2症例

著者: 今泉佳子1 宮田信之1 松本年弘1 杉田美由紀1 大野重昭1

所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.99 - P.103

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 マルケサニ症候群の2例を経験した。症例1は小球状水晶体による慢性閉塞隅角緑内障のため,両眼ともに視野が著明に狭窄していた。右眼はレーザー虹彩切開術と点眼薬で,左眼はトラベクレクトミーにより眼圧は良好にコントロールされた。症例2では両眼の水晶体は球状で亜脱臼していたが,経過中に右水晶体が前房内に脱臼したため,水晶体の摘出と眼内レンズの縫着を行い,良好な視力を得た。マルケサニ症候群は,水晶体が球状でチン小帯の張力が弱いため,閉塞隅角緑内障や脱臼などの合併症を伴うことが多い。そのため個々の症例の状態に応じた適切な治療法を選択する必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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