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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻10号

1999年09月発行

文献概要

特集 インフォームドコンセント時代の眼科外来診療マニュアル—私はこうしている 外来診療のポイント(主訴から診断まで)—私はこうしている

眼脂

著者: 内尾英一1

所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.64 - P.66

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眼脂とは何か
 「眼脂」とは結膜の分泌物conjunctival dis-chargeであり,痰,鼻汁など身体の他の部位の粘膜分泌物と同様に,水溶性および非水溶性のムチンがその主成分である。また,眼脂には結膜疾患の病原微生物の他に,血管外に漏出した血液細胞,脱落した上皮および崩壊した上皮などが含まれている。
 病態生理学的には,炎症初期に反応性に増加した涙液分泌と漿液性滲出物により「水性眼脂watery discharge」がみられる。次に,杯細胞からの分泌増加によって「粘液性眼脂mucoid dis-charge」となる。ときに,血液細胞の血管外漏出によって「血液膿性眼脂sanious discharge」を呈し,炎症細胞が多数を占めると「化膿性眼脂purulent discharge」となるとされている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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