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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻10号

1999年09月発行

文献概要

特集 インフォームドコンセント時代の眼科外来診療マニュアル—私はこうしている 外来診療のポイント(所見からみた疾患)—私はこうしている

水晶体異常

著者: 馬嶋清如1

所属機関: 1藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院眼科

ページ範囲:P.116 - P.118

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 水晶体は凸レンズ状の透明な無血管組織であり,屈折,調節,紫外線吸収という3つの大きな役割をもっている。こうした視覚の光学系としての機能を十分に果たすためには,水晶体の存在する位置,形,透明性が重要である。毛様小帯による懸架に異常があって位置が偏位したり,凸レンズの形状に異常が生じたり,また水晶体に混濁が出現したりすると,視機能に障害が生じる。
 水晶体疾患は,前述のように位置,形,透明性を評価することで診断が可能となるが,虹彩が存在することにより通常の細隙灯顕微鏡検査では瞳孔領の水晶体しか観察することができない。それゆえ,水晶体を詳細に観察し疾患を発見するには,散瞳状態での観察が必要となる。この際,前房の深さに注意しなければならないことは言うまでもない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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