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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻10号

1999年09月発行

文献概要

特集 インフォームドコンセント時代の眼科外来診療マニュアル—私はこうしている 外来診療のポイント(所見からみた疾患)—私はこうしている

硝子体,網膜・硝子体界面異常

著者: 斉藤喜博1

所属機関: 1兵庫県立西宮病院眼科

ページ範囲:P.122 - P.125

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 硝子体は眼球容積の主要部分を占める透明組織であり,正常人での容積は約4mlで99%は水,残りはピアルロン酸,コラーゲンからなる。硝子体は後部硝子体膜といわれるコラーゲン密度の濃い状態で網膜と接着しており,加齢などにより硝子体基底部以外の部分は網膜から分離する(後部硝子体剥離)。後部硝子体膜は組織学的な膜構造をもたないが,臨床的に膜であり,硝子体剥離の前後で臨床的にさまざまな疾患の原因となる。
 網膜は簡単に観察されるが,硝子体は観察しにくく,この界面が原因と病態の場となる疾患であるので,眼科的診断機器を十二分に活用して精査を行い,正しい治療法へ導くことが重要である(Zoom up 1,2参照)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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