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特集 インフォームドコンセント時代の眼科外来診療マニュアル—私はこうしている 集学的治療に必要な他科の知識
甲状腺疾患—いま,内科では
著者: 中川淳1 山田昌代1
所属機関: 1金沢医科大学内分泌内科
ページ範囲:P.229 - P.231
文献購入ページに移動この眼窩内軟部組織の炎症は,病因論的には甲状腺との間に共通抗原が想定される自己免疫性炎症と考えられており,ときに慢性甲状腺炎患者や甲状腺刺激ホルモン(TSH)受容体抗体(Memo参照)が陽性でありながら甲状腺機能の正常な症例にも発症する(いわゆるeuthyroid Graves病)。さまざまな名称が提唱されているが,ここではthyroid-associated ophthalmopathy (TAO)を使用し,TAOについて自験成績を含め概説する1,2)。
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