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特集 インフォームドコンセント時代の眼科外来診療マニュアル—私はこうしている 集学的治療に必要な他科の知識
未熟児網膜症—いま,小児科では
著者: 服部司1
所属機関: 1市立札幌病院新生児科
ページ範囲:P.259 - P.262
文献購入ページに移動 未熟児網膜症は,歴史的には1940年代,米国の先進的新生児治療施設からの報告に始まる。1950年代には未熟児への無制限な酸素投与がその病因と考えられ,酸素投与の制限で米国では発生の減少をみたが,その後,人工呼吸器の導入などにより,さらに低体重で在胎期間の短い未熟児が救命された結果,再び未熟児網膜症の発生をみるようになった。
日本での未熟児網膜症の発生も欧米と同様な経過をとっている。1960〜70年代にかけて流行期と呼ばれるほどの多数の発生があり,その後減少をみたが,近年は超早産児,超低出生体重児の救命率が上昇し,それらにおける重症未熟児網膜症の発生は増えている。
日本での未熟児網膜症の発生も欧米と同様な経過をとっている。1960〜70年代にかけて流行期と呼ばれるほどの多数の発生があり,その後減少をみたが,近年は超早産児,超低出生体重児の救命率が上昇し,それらにおける重症未熟児網膜症の発生は増えている。
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