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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻11号

1999年10月発行

文献概要

臨床報告

硝子体,白内障,眼内レンズ同時手術後,最高視力に達するまでの期間

著者: 熊谷和之1 荻野誠周1 出水誠二1 平根昌宣2 渥美一成2 田中千春3 市岡尚3 西村晋3 馬渡祐記3 石郷岡均4

所属機関: 1新城眼科医院 2総合上飯田第一病院眼科 3西村眼科クリニック 4京都桂病院眼科

ページ範囲:P.1775 - P.1779

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 硝子体手術と眼内レンズ挿入術を同時に行った411眼につき,術後の最高視力が得られるまでの期間を検討した。全例では平均8.3か月であり,黄斑上膜85眼で8.2か月,分層黄斑円孔30眼で7.3か月,可糖尿病黄斑浮腫47眼で6.0か月,その他の黄斑浮腫36眼で7.3か月,黄斑円孔126眼で10.1か月,増殖糖尿病網膜症54眼で8.4か月,網膜下病変17眼で5.8か月,硝子体出血16眼で7.5か月であった。有意差が,黄斑円孔と糖尿病黄斑浮腫間(p=0.0026),糖尿病黄斑浮腫と増殖糖尿病網膜症間(p=0.05)にあった。年齢とは相関しなかった。最高視力の値と相関する因子は,最高視力が得られるまでの期間(R2=0.02)と年齢(R2=0.074)であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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