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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻11号

1999年10月発行

文献概要

臨床報告

インドシアニングリーン螢光眼底造影による中心性漿液性網脈絡膜症の長期経過

著者: 渡利浩水1 佐久間亮子1 嘉村由美1 小松仁1 森茂2 黒沢二郎3

所属機関: 1日本大学医学部付属練馬光が丘病院眼科 2日本大学医学部眼科学教室 3社会保険横浜中央病院眼科

ページ範囲:P.1781 - P.1786

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 初診時に典型的な中心性漿液性網脈絡膜症を呈し,5年以上経過観察できた9症例にインドシアニングリーン螢光眼底造影を行い脈絡膜循環について検討した。経過中に再発を生じなかった6眼のなかにも3眼に,後期において異常脈絡膜組織染がみられ,脈絡膜静脈の拡張も6眼中3眼にみられた。再発を繰り返した3眼は,異常脈絡膜組織染と脈絡膜静脈の拡張の両方がみられた。今回の9眼すべてに何らかの脈絡膜異常がみられた。これらより,中心性漿液性網脈絡膜症では長期にわたって脈絡膜循環異常が存続し,それが本症の発症の成因に関与する可能性が推定された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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