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追悼
市川 宏先生のご逝去を悼む
著者: 馬嶋昭生1
所属機関: 1名古屋市立大学
ページ範囲:P.1816 - P.1817
文献購入ページに移動 本誌の編集顧問であられた名古屋大学名誉教授市川宏先生は,平成11年8月25日午前9時28分,享年77歳でご逝去になりました。ここに謹んで哀悼の意を表します。
先生は,大正11年3月に東京でお生まれになり,旧制第一東京市立中学校から同浦和高等学校理科乙類に進まれ,昭和20年,名古屋帝国大学医学部をご卒業になりました。直ちに同眼科学教室に入局,翌21年から名古屋鉄道病院眼科に勤務され,22年に東京鉄道病院に転勤し,後に同副医長,36年札幌鉄道病院眼科医長,40年には中央鉄道病院(旧東京鉄道病院)眼科主任医長に昇任され,名古屋大学教授に就任のため49年6月に退職されるまで,28年余にわたり旧日本国有鉄道病院に勤務されました。この間,昭和32年の日本交通医学会での特別講演「色覚異常に関する災害医学的研究」,40年から日本眼科学会評議員,41年第70回日眼総会宿題報告「色覚と職業」の担当,43年国鉄総裁から功績賞・48年日本照明学会賞受賞など,30歳代半ばで色覚分野での本邦の代表的研究者であり,最後には当時の全国鉄病院眼科の最高のポストに就かれていましたが,誰もが感嘆する業績を残されました。
先生は,大正11年3月に東京でお生まれになり,旧制第一東京市立中学校から同浦和高等学校理科乙類に進まれ,昭和20年,名古屋帝国大学医学部をご卒業になりました。直ちに同眼科学教室に入局,翌21年から名古屋鉄道病院眼科に勤務され,22年に東京鉄道病院に転勤し,後に同副医長,36年札幌鉄道病院眼科医長,40年には中央鉄道病院(旧東京鉄道病院)眼科主任医長に昇任され,名古屋大学教授に就任のため49年6月に退職されるまで,28年余にわたり旧日本国有鉄道病院に勤務されました。この間,昭和32年の日本交通医学会での特別講演「色覚異常に関する災害医学的研究」,40年から日本眼科学会評議員,41年第70回日眼総会宿題報告「色覚と職業」の担当,43年国鉄総裁から功績賞・48年日本照明学会賞受賞など,30歳代半ばで色覚分野での本邦の代表的研究者であり,最後には当時の全国鉄病院眼科の最高のポストに就かれていましたが,誰もが感嘆する業績を残されました。
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