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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻12号

1999年11月発行

臨床報告

超音波生体顕微鏡で検出したアトピー性皮膚炎患者での高頻度の毛様体裂孔

著者: 与良佳世子1 結城尚1 森有紀1 伊藤賢司1 南部真一1 岸章治1

所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1915 - P.1918

文献概要

 眼科に紹介されたアトピー性皮膚炎患者15症例30眼に対し,超音波生体顕微鏡(UBM)で毛様体と眼底の最周辺部を検索した。網膜剥離は8眼(27%),裂孔は13眼(43%)にあった。13眼の裂孔のうち8眼(62%)はUBMで初めて発見された。裂孔の位置は10眼が毛様体(皺襞部6眼,扁平部4眼)で,3眼が硝子体基底部であった。眼症状を自覚しない9例18眼では,6眼(33%)に裂孔がUBMにより発見された。アトピー性皮膚炎では,自覚症状がなくても裂孔の頻度はかなり高いと思われる。これらの多くは毛様体裂孔であり,検眼鏡では発見しにくい。本疾愚ではUBMの診断的価値が高い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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