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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻12号

1999年11月発行

文献概要

臨床報告

局所切除術を行った脈絡膜悪性黒色腫の1例

著者: 垰本慎1 西村哲哉1 高橋寛二1 宮崎俊明1 宇山昌延1 内田邦子2

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室 2町田病院眼科

ページ範囲:P.1927 - P.1932

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 眼底周辺部に存在した小さい脈絡膜悪性黒色腫に対し経強膜局所腫瘍切除術を行い,良好な経過を示した症例を経験した。症例は36歳の男性で,左眼眼底外上方周辺部に半球状に隆起した4乳頭径大の黒褐色の腫瘤がみられ,フルオレセイン螢光眼底造影,ICG螢光造影,超音波検査,MRI検査などの画像診断で脈絡膜悪性黒色腫と診断した。初診時の左眼矯正視力は1.0であった。強膜弁下腫瘍切除術にて腫瘍は全摘出され,切除標本にて類上皮細胞型の脈絡膜悪性黒色腫と診断された。術中,術後に大きな合併症はなく,術後4年後の矯正視力は0.8で,現在まで局所再発,遠隔転移ともにみない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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