文献詳細
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文献概要
症例は42歳の女性で,5日前に硬式テニスボールで右眼を打撲し受診となった。初診時視力は右眼0.3(矯正0.4),左眼0.3(矯正1.2),眼圧は両眼13mmHg。右眼前房には軽度の細胞を認め,右眼眼底には黄斑部を含む1.5DD大の網膜下出血を認めた。ガス注入を考慮したが,視力が比較的維持されており,出血は量的に多くないことより自然吸収を期待し,経過観察となった。
しかし3週目の受診時には,黄斑部に黄白色の滲出物が凝集し,視力は矯正0.08に低下した。再度外科的治療を考慮するも,4日後には滲出物は吸収されはじめ,視力は矯正0.5に回復した。その後徐々に出血は吸収され,受傷2か月後には黄斑部耳側に線状の病巣がみられたため,インドシアニングリーン螢光眼底造影を施行したところ,病巣に一致して脈絡膜破裂を認めた。
しかし3週目の受診時には,黄斑部に黄白色の滲出物が凝集し,視力は矯正0.08に低下した。再度外科的治療を考慮するも,4日後には滲出物は吸収されはじめ,視力は矯正0.5に回復した。その後徐々に出血は吸収され,受傷2か月後には黄斑部耳側に線状の病巣がみられたため,インドシアニングリーン螢光眼底造影を施行したところ,病巣に一致して脈絡膜破裂を認めた。
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