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連載 眼の遺伝病・4
ロドプシン遺伝子異常による網膜変性(1)
著者: 玉井信1 和田裕子1
所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1962 - P.1964
文献購入ページに移動 Pro347Leu変異と常染色体優性網膜色素変性 ロドプシン遺伝子の347番目のアミノ酸Prolineをコードする塩基配列に異常が発見された,常染色体優性遺伝型を示す定型網膜色素変性の家系である1〜3)(ロドプシン遺伝子の構造とその働き,分子遺伝学については次回を参照)。図1にその家系図を示した。なお,発端者の母親(75歳:I-2)は両眼光覚弁,褐色ないし黒色白内障を示し,ERGは消失型(non-recordable)である。本人の話では12〜13歳頃から見にくかったが,実際視力が低下したと感じたのは40歳頃という。
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