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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻13号

1999年12月発行

連載 眼科手術のテクニック・120

網膜下血腫の治療

著者: 池田恒彦1

所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1966 - P.1967

文献概要

 網膜下血腫をきたす疾患
 網膜下血腫をきたす疾患としては,加齢黄斑変性,特発性ポリープ状脈絡膜血管腫症,網膜細動脈瘤,外傷,網膜下液排除時の医原性網膜下出血などがある。このうち日常臨床で比較的頻度が高いのは,加齢黄斑変性と網膜細動脈瘤である。多量の網膜下血腫が黄斑部を覆うと,著明な視力障害をきたすだけでなく,出血が吸収された後の器質的変化のため視力障害が永続することが多い。網膜下血腫を積極的に除去する方法としては,組織プラスミノーゲンアクチベーター(tPA)と液体パーフルオロカーボンを用いた硝子体手術による血腫除去術1,2)が一般的であるが,最近,ガスタンポナーデによる血腫移動術が報告され,注目されている3,4)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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