文献詳細
連載 眼科手術のテクニック・120
文献概要
網膜下血腫をきたす疾患
網膜下血腫をきたす疾患としては,加齢黄斑変性,特発性ポリープ状脈絡膜血管腫症,網膜細動脈瘤,外傷,網膜下液排除時の医原性網膜下出血などがある。このうち日常臨床で比較的頻度が高いのは,加齢黄斑変性と網膜細動脈瘤である。多量の網膜下血腫が黄斑部を覆うと,著明な視力障害をきたすだけでなく,出血が吸収された後の器質的変化のため視力障害が永続することが多い。網膜下血腫を積極的に除去する方法としては,組織プラスミノーゲンアクチベーター(tPA)と液体パーフルオロカーボンを用いた硝子体手術による血腫除去術1,2)が一般的であるが,最近,ガスタンポナーデによる血腫移動術が報告され,注目されている3,4)。
網膜下血腫をきたす疾患としては,加齢黄斑変性,特発性ポリープ状脈絡膜血管腫症,網膜細動脈瘤,外傷,網膜下液排除時の医原性網膜下出血などがある。このうち日常臨床で比較的頻度が高いのは,加齢黄斑変性と網膜細動脈瘤である。多量の網膜下血腫が黄斑部を覆うと,著明な視力障害をきたすだけでなく,出血が吸収された後の器質的変化のため視力障害が永続することが多い。網膜下血腫を積極的に除去する方法としては,組織プラスミノーゲンアクチベーター(tPA)と液体パーフルオロカーボンを用いた硝子体手術による血腫除去術1,2)が一般的であるが,最近,ガスタンポナーデによる血腫移動術が報告され,注目されている3,4)。
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