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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻13号

1999年12月発行

臨床報告

眼瞼皮膚弛緩症に伴った眼瞼下垂の1例

著者: 杉本昌彦1 久瀬真奈美1 青木博史1 江崎浩二1 赤峰敬信1 宇治幸隆1

所属機関: 1三重大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1975 - P.1978

文献概要

 右眼の眼瞼下垂を主訴として,18歳女性が受診した。幼少時より頻回に繰り返す霰粒腫などの眼瞼の炎症の既往があった。特徴的な皮膚所見から,眼瞼皮膚弛緩症が疑われた。MRIで右側の上顎洞嚢胞が検出され,嚢胞による眼球への軽度の圧排があった。眼瞼挙筋の機能障害が軽度であったので,通常の方法による上眼瞼挙筋短縮術を行い,眼瞼下垂が軽快した。本症例の眼瞼下垂には,反復する上眼瞼の炎症と,上顎洞嚢胞による後方からの圧排が原因として関係していた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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