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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻13号

1999年12月発行

文献概要

臨床報告

高度の眼圧変動を認めた狭隅角緑内障の1例

著者: 勝村浩三1 徳岡覚1 島智子1 喜田照代1 東郁郎1

所属機関: 1大阪医科大学眼科学講座

ページ範囲:P.1985 - P.1989

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 症例は52歳の女性で,1989年,受診時に透明な水晶体の膨隆による閉塞隅角緑内障を認めた。Laser iridotomy.laser gonioplastyを施行したが眼圧は下降せず,さらにcore vitrectomyと隅角癒着解離術を施行したところ術後眼圧は大幅に変動した。1997年から水晶体の混濁が強くなったため,1998年2月に水晶体摘出と眼内レンズ挿入術を施行した。眼内レンズは嚢内固定されていたが,前方に位置し,前房は浅く,眼圧も変動を繰り返した。本症例における眼内レンズの前方移動は,水晶体赤道部の何か所かで周辺部の有形硝子体あるいは毛様体突起の過形成が関与している可能性があると推察した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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