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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻13号

1999年12月発行

文献概要

臨床報告

糖尿病例における白内障手術終了時ステロイド結膜下注射の要否

著者: 福嶋はるみ1 加藤聡1 海谷忠良2 湯口琢磨2 大鹿哲郎3

所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院眼科 2海谷眼科 3東京大学医学部附属病院眼科

ページ範囲:P.2001 - P.2004

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 糖尿病例において,小切開創白内障手術終了時のステロイド結膜下注射(以下,結注)の術後炎症軽減効果を検討した。小切開創白内障手術を受けた糖尿病例86例86眼を対象とし(増殖糖尿病網膜症と術中合併症例は除外),ステロイド結注施行群52眼と非施行群34眼とに分けた。前房フレア値を術前,術翌日,2日,5日,7日,14日後に測定し,2群間で比較したが,いずれの検査時期においても2群間で差がなかった。したがって,糖尿病例においても,増殖糖尿病網膜症や術中合併症がない場合,白内障手術終了時のステロイド結注は不要と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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