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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻2号

1999年02月発行

臨床報告

トラニラスト点眼により緑内障手術後濾過胞が良好に保たれた1例

著者: 杉山哲也12 清水一弘2

所属機関: 1協立病院眼科 2大阪医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.145 - P.148

文献概要

 水晶体嚢性緑内障の63歳女性に両眼の線維柱帯切除術(マイトマイシンC併用)を行った。術後1か月で右眼の濾過胞がやや平坦化してきたため,右眼のみトラニラスト(リザベンR)点眼を開始した。2週間後には濾過胞が良好に形成され,以後約9か月の観察期間中,維持されており,眼圧も9〜13mmHgにコントロールされている。一方,左眼は術後1か月では比較的良好な濾過胞が形成されていたが,その後徐々に腰痕化が進み,眼圧も上昇傾向にある。左右眼のその他の治療には差がないことから,トラニラスト点眼が濾過胞の形成.維持に効果的であったと考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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