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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻2号

1999年02月発行

臨床報告

レーベル病と多発性硬化症が合併した1例

著者: 坂本英久1 西岡木綿子1 山本正洋1 猪俣孟1 水島明2 真島行彦3

所属機関: 1九州大学医学部眼科学教室 2九州大学医学部放射線科学教室 3慶應義塾大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.167 - P.171

文献概要

 レーベル病と多発生硬化症の合併例を経験した。症例は18歳,女性。ミトコンドリアDNA解析で11778変異を認め,レーベル病と診断した。病初期の片眼性の視力低下に副腎皮質ステロイド薬が著効し,病状には増悪と寛解がみられた。両眼性の視力低下を発症してから,副腎皮質ステロイド薬への反応は悪くなった。MRI検査で,視神経および視交叉に脱髄所見があった。本症例は,レーベル病としては非典型的であった。経過中,MRI検査で脊髄にも脱髄病変を確認し、多発性硬化症とも診断した。本症例は,多発性硬化症による球後視神経炎が初めに発症し,その後レーベル病が発症した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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