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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻2号

1999年02月発行

文献概要

臨床報告

網膜の滲出性変化で発症した網膜静脈分枝閉塞症の1例

著者: 小柳賀子12 栄田裕子1 小川月彦1

所属機関: 1長崎市立市民病院眼科 2長崎大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.173 - P.176

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 60歳男性が1週間前に右眼の中心暗点を自覚した。右眼視力は0.4であった。右眼黄斑部に1乳頭径大の卵円形の漿液性網膜剥離があり,その縁に硬性白斑があった。上耳側静脈が狭細化し,透過性亢進があった。4週後に上耳側の網膜静脈分枝閉塞症の所見が生じた。血栓溶解剤の全身投与で、初診から10週後に視力は1.0に改善した。本症例は,網膜の滲出性変化が網膜静脈分枝閉塞症の前段階として生じる場合のあることを示している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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