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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻2号

1999年02月発行

臨床報告

東京医科大学眼科における全層角膜移植術—過去10年間の成績

著者: 浅谷哲也1 村松隆次1 臼井正彦1

所属機関: 1東京医科大学眼科教室

ページ範囲:P.177 - P.181

文献概要

 1984年10月から1994年一月までの10年間に,東京医科大学眼科において行った143例162眼の全層角膜移植術の手術成績を検討した。その結果,1)水疱性角膜症が移植適応症例全体の41.4%を占め,その約半数に前房レンズが関係していた,2)透明治癒率は術後一年目で87.3%,5年目では68.8%であった。3)拒絶反応発症率は25.9%で、そのうち42.9%が移植片の混濁を生じた,4)白内障との同時手術(tripie手術)は術後成績からも有効な術式であることが示された,5)Optisol®(Chiron社製)保存液による強角膜片の長時間の保存が可能となり,計画的角膜移植術が可能となった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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