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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻2号

1999年02月発行

臨床報告

緑内障手術既往眼に対するシヌソトミー併用トラベクロトミー

著者: 久保田敏昭1 猪俣孟1

所属機関: 1九州大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.199 - P.201

文献概要

 目的:過去に緑内障手術を1回以上受けた後に眼圧コントロール不良となった症例に対するシヌソトミー併用トラベクロトミーの手術効果を検討する。
 対象と方法:手術後少なくとも6か月間経過を観察できた5例7眼である。症例は年齢15〜46歳(平均:28.2±11.8歳)の隅角発育異常緑内障で,全員男性であった。過去の緑内障手術は線維柱帯切除術1回が2眼,MMC併用線維柱帯切除術1回が1眼,線維柱帯切除術1回+MMC併用線維柱帯切除術1回が1眼,線維柱帯切開術1回が2眼,線維柱帯切除術1回+線維柱帯切開術1回が1眼であった。
 結果:術前は全例内服治療と点眼治療を受けており,平均眼圧は32.9±5.2mmHgであった。最終観察時の術後眼圧は平均16.6±2.9mmHgであった。前房出血は全例14日以内に消失した。
 結論:シヌソトミー併用トラベクロトミーは隅角発育異常緑内障に対する追加手術として有効である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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