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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻2号

1999年02月発行

臨床報告

視野障害を初発とした脳内angiotropic lymphoma

著者: 西尾佳晃1 鎌田芳夫1 浅野次義2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学眼科学講座 2東京慈恵会医科大学青戸病院内科

ページ範囲:P.213 - P.218

文献概要

 視野障害を初発とし,多彩な中枢神経症状をきたした極めて稀なangiotropic lymphomaの症例を経験したので報告した。48歳の男性で,視力は正常で,右下1/4同名半盲を呈した。神経学的症候として,純粋失読,相貌失認,構語障害がみられた。脳のMRIでは,T1強調画像にて高信号を示す領域が後頭葉皮質と脳梁膨大部に描出された。脳生検による病理組織学的検索を行い,angiotropiclymphomaと診断された。多剤併用化学療法(doxorubicin hydrochioride・cyclophosphamide・vincristinesulfate・etoposide)を6クール施行し,症状は寛解した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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