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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻3号

1999年03月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

眼トキソカラ症の診断における特異抗体価測定の評価

著者: 横井克俊12 坂井潤一1 臼井正彦1 辻守康2

所属機関: 1東京医科大学眼科学教室 2杏林大学医学部熱帯病・寄生虫学教室

ページ範囲:P.269 - P.272

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(B3-2-6) ELISAによる抗トキソカラ特異抗体測定の有用性を再評価するために血清・眼内液の抗体価を比較・検討した。対象として眼トキソカラ症診断目的で杏林大学熱帯病.寄生虫学教室へ送られてきた検体のうち,血清・眼内液が同時に採取された73症例を用いた。また,索京医科大学病院ぶどう膜炎外来で詳しい臨床経過の観察がなされた31症例を対象として臨床像と抗体価の相関性を検討し,抗体価検査の有効な利用法について考察した。大多数の症例では血清のみの抗体価測定により,診断が可能であったが,眼内液の採取により初めて陽性値を得るケースもあり,眼内液の抗体価測定の有用性が確認された。臨床的には発症後長時間経過していても,抗体価の測定が診断に有用であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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