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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻3号

1999年03月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

上斜筋の形態異常と下斜筋減弱術の効果の関係

著者: 佐藤美保1 前田真奈美1 大村智久1 宮崎洋次1

所属機関: 1名古屋大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.295 - P.297

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(B6-2-18) 片眼先天性上斜筋麻痺患者における下斜筋部分切除術の効果を,全身麻酔下上斜筋牽引試験およびMRIによる上斜筋筋腹との関連から検討した。上斜筋牽引試験が正常,かつMRIで上斜筋筋腹の萎縮がみられない症例の多くで,下斜筋部分切除術単独で良好な結果が得られた。これに対し,上斜筋の筋腹が健側に比べて明らかに萎縮しているものは,一度の下斜筋切除術のみで満足のいく結果が得られることは少なく,初回手術から,より適切な手術方法を考慮するべきと思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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