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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻3号

1999年03月発行

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(1)

学会原著

EAS1000後嚢混濁測定プログラムの改良

著者: 大西健夫1 谷口重雄1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院眼科

ページ範囲:P.311 - P.315

文献概要

(C4-2-3) 白内障術後の後嚢混濁を定量測定するために,前眼部画像解析装置EAS1000の解析プログラムの改良を行った。Densityの基準値設定に関しては,基準値を固定する方法を採用した。測定エリアに関しては,エリア内の16CCT (computer compatible tapes)以上のdensityを持つピクセルを抽出して,その平均値を求める方法に変更した。測定対象は,PMMA,シリコーン,アクリルソフトレンズ挿入症例各30眼で,術後に後嚢混濁が観察されなかった症例である。現在の解析プログラムでは,レンズ内部のdensityはそれぞれ,0.9CCT,5.8CCT,1.7CCTであり,後嚢部位のdensityは9.8CCT,10.6CCT,9.9CCTであった。改良プログラムでは,後嚢部位のdensityは,それぞれ22.4CCT,22.4CCT,22.3CCTであった。解析プログラムの改良によって,前房内の反射やゴーストによる散乱光の影響を受けず,測定エリア内の後嚢部位のみのdensityを選択的に測定することができ,後嚢混濁の正確な測定が可能となった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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