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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻3号

1999年03月発行

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(1)

学会原著

新生児角膜を用いた全層角膜移植の2例

著者: 八幡健児1 高木茂1 井上真知子1 長田正夫1 玉井嗣彦1 伊藤久太朗2 河合公子3

所属機関: 1鳥取大学医学部眼科学教室 2鳥取県立中央病院眼科 3山陰労災病院眼科

ページ範囲:P.316 - P.320

文献概要

(C2-3-6) 在胎期間36週6日で出生後12時間で死亡した無脳児の角膜を全層角膜移植の2例に使用した。1例は79歳女性の難治性角膜潰瘍に対ずる治療的角膜移植,1例は64歳男性の水疱性角膜症に対する光学的角膜移植である。移植角膜片は,成人のものよりも厚くて可塑性が大きく,縫合がやや困難であったが,特に問題はなかった。第2例では,手術10か月後の角膜曲率半径のK値が54.50Dであり,角膜がsteep化していた。角膜内皮細胞数は2,409/mm2であった。両症例とも病変の再発はなく,手術11か月の時点で移植片は透明である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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