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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻3号

1999年03月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

糖尿病黄斑浮腫に対する硝子体手術効果の網膜厚解析装置による検討

著者: 高木均1 辻川明孝1 安川力1 董謹1 大谷篤史1 石田和寛1 桐生純一1 松村美代1 小椋祐一郎2 本田孔士1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科視覚病態学 2名古屋市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.327 - P.330

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(P1-1-23) 糖尿病黄斑浮腫に対する硝子体手術の浮腫軽減効果を網膜厚解析装置(retinal thickness analyzer:RTA)を用いて検討した。対象は黄斑浮腫軽減を目的として硝子体手術を行い手術前後にRTAによる測定が可能であった14例14眼である。平均網膜厚は1〜13か月(平均5.7+3.6か月)の経過観察期問に術前511±47μm (平均値±SEM)から術後399±53μmまで減少した。視力改善は14眼中7眼にみられたのに対し,網膜厚は14眼中9眼(64%)で減少し,視力と網膜厚の推移に相関がみられた。糖尿病黄斑浮腫に対する硝子体手術は有効であり,黄斑浮腫に対する硝子体手術の評価に網膜厚解析装置が有用であることが示された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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