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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻3号

1999年03月発行

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(1)

学会原著

網膜静脈分枝閉塞症発症前の螢光眼底写真

著者: 渡辺博1 杤久保哲男1 久保田芳美1

所属機関: 1東邦大学医学部第一眼科学教室

ページ範囲:P.341 - P.344

文献概要

(P1-2-36) 網膜静脈分枝閉塞症発症前の螢光眼底写真についての報告はほとんどない。糖尿病網膜症精査中,螢光眼底造影が行われ,その後に網膜静脈分枝閉塞症が発症した3症例を検討した。螢光眼底造影と発症までの間隔は,それぞれ38か月,29か月,19か月と12か月であった。発症19か月以前の螢光眼底造影所見には異常がなく,発症12か月前の所見に動静脈交叉部の局所性色素漏出,閉塞静脈の支配領域の血管の透過性亢進,毛細血管拡張があった。網膜静脈分枝閉塞症では,発症1年前にすでに閉塞の前段階の変化がある可能性を示す所見である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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