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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻3号

1999年03月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

眼瞼痙攣患者の自覚症状調査

著者: 根本裕次1 金子博行1 芹澤留見1 増子真理1 石葉泰嗣1 高橋英樹1

所属機関: 1帝京大学医学部眼科学講座

ページ範囲:P.361 - P.364

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(P2-2-23) 両眼性の眼瞼痙攣の自覚症状の特徴を明らかにするため,66例にボツリヌス毒素治療前後にアンケート調査を行った。環境,動作,周囲の人間の状況で,痙攣は自覚的に変動した。自覚症状は,治療前には,眼瞼痙攣(100%),差明感(83%),眼乾燥感(44%),流涙(39%),口部不随意運動(29%),耳鳴(26%)であった。眼症状の有症率は,他覚的重症度とは無関係であった。治療後,痙攣が他覚的に軽症化しても,有症率は眼瞼痙攣(67%),着明感(46%),その他(21〜15%)であった。これらの自覚症状や心理状態による痙攣の変動の聴取,診察方法に留意することなどは,眼瞼痙攣の診療上有用であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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