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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻3号

1999年03月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

シリコーン眼内レンズ挿入後,水晶体嚢亜脱臼を生じた1例

著者: 高田百合子1 三浦昌生1 大橋広弥1 福島安佐子2

所属機関: 1神戸逓信病院眼科 2関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.370 - P.372

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(P2-2-51) 73歳男性の網膜剥離術後眼に超音波乳化吸引術による白内障手術を行い,シリコーン眼内レンズを嚢内固定した。2か月で前憂の著明な収縮を生じ,YAGレーザー前嚢切開術を行い,レンズの偏位なく経過した。2年後,後発白内障にYAGレーザー後嚢切開術を行った。しかし,白内障術後3年以上経過して,水晶体嚢が著明に収縮し,チン小帯断裂を生じ,レンズが亜脱臼した。このため,水晶体嚢ごとシリコーン眼内レンズを摘出し,前部硝子体切除,眼内レンズ毛様溝縫着術を行い,良好な視力を得た。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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