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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻3号

1999年03月発行

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(1)

学会原著

マイボーム腺機能不全における上眼瞼のマイボグラフィーの必要性

著者: 松岡徹1 藤村貴志1 大垣修一1 長谷川榮一1

所属機関: 1香川医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.389 - P.393

文献概要

(P3-2-11) 涙液分泌能が正常で,マイボーム腺機能不全に関する自覚症状のない症例22例35眼と自覚症状のある症例28例48眼について,下眼瞼だけではなく,上眼瞼についても全例にビデオマイボグラフィーを施行した。さらに上下の眼瞼のマイボーム腺の障害の程度と自覚症状および涙液層破壊時間(BUT)との関連について検討した。その結果,マイボーム腺障害の程度は,上下の眼瞼で一致する症例が多かった。しかし下眼瞼の障害の程度が軽度の症例では,上眼瞼の障害に関係なく,BUTも正常で自覚症状のない症例も多くみられた。一方,下眼瞼に著明な障害があるにもかかわらず,上眼瞼がほぼ正常な症例のなかには,BUTが正常で自覚症状もない症例も多くみられた。したがってマイボグラフィーは,下眼瞼だけではなく上眼瞼についても必ず施行しなければならない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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