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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻3号

1999年03月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

脈絡膜新生血管膜におけるマクロファージの役割

著者: 王英泰1 高木均1 大谷篤史1 鈴間潔1 高木史子1 本田孔士1 小椋祐一郎2

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科視覚病態学教室 2名古屋市立大学眼科学教室

ページ範囲:P.405 - P.408

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(P3-3-7) 硝子体手術により摘出した脈絡膜新生血管膜9例について,マクロファージと炎症性サイトカインでありかつ血管新生作用のあるIL-1b(interieukin-1b)とTNF-a (tumor necrosis factor-a)の分布について免疫組織化学的に検討した。マクロファージはCNVM (choroidal neovascuiar membrane)周囲のRPE層,間質,新生血管周囲に分布し,間質に多くみられた。IL-1bとTNF-aはRPE (retina-pigment epithelium)層,新生血管,間質細胞で陽性であり,IL-1bは主として新生血管,TNF-aは主にRPE層,新生血管において陽性であった。マクロファージは血管新生作用をもつIL-1bやTNF-aを産生することにより脈絡膜血管新生に関与する可能性が示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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