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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻3号

1999年03月発行

臨床報告 カラー臨床報告

Meesmann角膜上皮変性症の3家系

著者: 細谷比左志12 生島操1 本倉真代1 浜野孝3 大橋裕一4 木下茂5 眞鍋禮三1

所属機関: 1大阪大学医学部眼科学教室 2大阪府立病院眼科 3大阪船員保険病院眼科 4愛媛大学医学部眼科学教室 5京都府立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.437 - P.443

文献概要

 Meesmann角膜上皮ジストロフィを4症例に発見した。33歳女性とその長女,24歳女性,45歳男性である。第1例では,父方の祖母,叔母,父,弟にも同様な症状があるとされ,遺伝性であることが疑われた。全例に共通する自覚症状は異物感であり,ときに着明があった。他覚的には,びまん性表層角膜炎に類似する角膜上皮欠損と,上皮内の小嚢胞形成であった。視力は一般に良好であった。補助診断法として,impression cytologyとスペキュラー・マイクロスコピーが有用であった。本症は,1935年以来,世界で23家系の約200例,本邦では11例の報告があるのみである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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