icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻3号

1999年03月発行

文献概要

臨床報告

バヌアツ・ボランティア医療活動における手持ちオートレフラクトメータの有用性

著者: 足立和己1 岡田由香2 二井宏紀3 岩崎和佳子4

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室 2和歌山県立医科大学眼科学教室 3広島大学医学部眼科学教室 4岩崎眼科内科医院

ページ範囲:P.453 - P.456

文献購入ページに移動
 バヌアツ共和国でボランティア医療活動を行った患者405人のうち165人について,手持ち自動屈折計を使った屈折検査を行った。右眼の屈折異常は,遠視75眼,正視31眼,近視59眼であった。等価球面法による屈折異常値は+2.75Dから−5.00Dで,平均値は+0.05D±1.01D (平均値±標準偏差)であり,遠視が多かった。今回用いたレチノマックスは,操作が簡便であり,携帯可能で,検者による差がなく,明所でも測定でき,検査結果が印刷されるなどの利点がある。医療環境が悪くても,電源さえ確保できれば,多数の患者について簡便かつ迅速に正確な屈折検査ができた。また,一般診療の視力検査とともに,眼鏡処方や白内障手術後の管理にも有用であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?