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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻3号

1999年03月発行

文献概要

臨床報告

視力良好眼に対するトラベクロトミーとシヌソトミー併用トラベクロトミーの術後視力経過

著者: 溝口尚則1 松村美代1 門脇弘之1 永田誠1

所属機関: 1永田眼科

ページ範囲:P.477 - P.481

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 術前視力良好な症例にトラベクロトミ—(A群:76眼)とシヌソトミーを併用したトラベクロトミー(B群:80眼)を行い,術後の視力低下についてレトロスペクティブに検討した。術後1年と3年の時点で2段階以上視力が低下した頻度は,A群ではそれぞれ5.5%と10%であり,B群では同様に18%と15%であった。また,術後視力が0.6以下になったのは,術後3年まではそれぞれ2%以下(A群)と4%以下(B群)であった。両手術とも40歳以下の症例に対して行っても視力低下の頻度は同様に低かった。術前の視野別の症例群における視力低下の頻度は術後3年まで,いずれの群でも10%以下であった。トラベクロトミーとシヌソトミー併用トラベクロトミーは術後の視力低下の頻度は低く,しかもその程度は軽度であり,特に若年者の早期緑内障例の術後視力を低下させない術式と考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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