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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻4号

1999年04月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

白内障と硝子体の同時手術を施行したハンセン病の糖尿病網膜症の1例

著者: 橋本浩隆12 筑田眞2

所属機関: 1獨協医科大学越谷病院眼科 2顕正会蓮田病院眼科

ページ範囲:P.527 - P.529

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(P1-1-15) ハンセン病の白内障・糖尿病綱膜症に対し白内障と硝子体の同時手術(トリプル手術)を行った1例を経験した。症例は68歳男性で,主訴は右眼視力低下。既往歴に16歳頃からハンセン病(BL型),60歳から糖尿病がある。初診時の右眼視力は0.03で,白内障と糖尿病網膜症による硝子体出血がみられた。トリプル手術の後,軽度の虹彩炎がみられたが速やかに消退し.右視力は0.06まで改善した。本症例は術前後においてハンセン病に起因するぶどう膜炎の合併がみられず,比較的侵襲の高いトリプル手術を行ったが良好な結果が得られた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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