icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻4号

1999年04月発行

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(2)

学会原著

網膜色素変性症に合併した黄斑円孔に対して硝子体手術を施行し視機能の改善をみた1例

著者: 森田啓文1 伊比健児1 西田進五1 纐纈有子1 古川元1 高橋広1

所属機関: 1産業医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.535 - P.538

文献概要

(P1-1-27) 定型網膜色素変性症に黄斑円孔を合併した症例に硝子体手術を行い,視機能の良好な改善を得られた1例を経験した。症例は35歳男性で両眼に網膜色素変性症,右眼にStage2の黄斑円孔を生じた。硝子体手術を行い,円孔閉鎖が得られ,矯正視力は術前0.3から術後12に回復し,Titmus Stereo Testも術前circle 1/9から術後9/9に改善した。本症例では35歳と若年であったが,術前硝子体の液化が強く,後部硝子体が未剥離で,円孔周囲にセロファン様反射がみられたことなどから,特発性黄斑円孔と同様の機序が生じていると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら