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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻4号

1999年04月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

インドシアニングリーン螢光眼底造影により手術効果が示されたuveal effusionの1例

著者: 岩下万喜1 小島孚允1 関戸信雄1

所属機関: 1大宮赤十字病院眼科

ページ範囲:P.543 - P.546

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(P1-2-33) 真性小眼球に伴うuveal effusionに強膜半層切除+強膜開窓術を行い,手術前後のインドシアニングリーン螢光眼底造影(以下,IA)を撮影し所見を検討した。症例は47歳男性,手術は4象限に角膜輪部より6mmに5×7mmの強膜半層切除とその中央に直径1mmの強膜パンチによる全層切除を行った。術後脈絡膜剥離,網膜剥離とも消退し,視力は術前の0.04から0.2と改善した。IA所見では術前は観察不可能だった脈絡膜血管が術後は観察可能となった。これより手術による脈絡膜循環の改善が示唆され,uveal effusionの治療効果を把握するうえでIAの有用性が示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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