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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻4号

1999年04月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

赤外螢光造影,網膜厚装置を施行した後部強膜炎の1例

著者: 平山容子1 鈴木厚2 切通洋2 岡本紀夫2 福田全克2

所属機関: 1平山眼科 2大阪逓信病院眼科

ページ範囲:P.547 - P.550

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(P1-2-34) 50歳男性の左眼を後部強膜炎と診断した。矯正視力はO.8で,眼底に乳頭浮腫と血管の拡張蛇行があり,網膜の雛が顕著であった。インドシアニングリーン螢光造影で,脈絡膜の充盈が遅延し,血管壁が不整で,造影後期に脈絡膜の皺が過螢光を呈するなど,脈絡膜循環障害の所見が得られた。網膜厚解析装置での網膜の光学的切断面では.黄斑部に不整な網膜の皺がみられ,脈絡膜側の凹凸が顕著であった。これらの所見は後部強膜炎に特徴的であると診断された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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