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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻4号

1999年04月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

後嚢の自然破嚢を伴った水晶体起因性ぶどう膜炎の1例

著者: 岡部純子1 水野晋一1 野崎実穂1 小椋祐一郎2

所属機関: 1大同病院眼科 2名古屋市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.579 - P.582

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(C1-1-3) 67歳女性が,5日前からの頭痛,嘔吐,右眼眼痛で受診した。30年前から緩慢に進行する右眼の霧視があった。矯正視力は右手動弁,左0.8で,眼圧は右30mmHg,左15mmHgであった。右眼前房に多数の微塵があり,水晶体は液化し,前嚢は正常であった。超音波検査で硝子体腔内に可動性の塊があった。これらの所見から水晶体起因性ぶどう膜炎と診断した。経毛様体扁平部水晶体切除術と硝子体切除術を行った。術中に,後嚢の破嚢と水晶体成分が硝子体腔内に散布していることが確認された。術後,炎症は軽快し,眼圧は正常化した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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