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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻4号

1999年04月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

トラベクロトミーとトラベクロトミー・白内障同時手術との術後成績の比較検討

著者: 衛藤崇彦1 八塚秀人1 石井陽子1 中塚和夫1

所属機関: 1大分医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.593 - P.596

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(C4-1-16) トラベクロトミー(LOT)とトラベクロトミー+超音波水晶体乳化吸引術+眼内レンズ挿入術(LOT+IOL)との術後成績を比較検討した。対象はしOTが施行された20眼とLOT+IOLが施行された14眼である。術前眼圧はLOTで20:5±0.86mmHg (平均値±標準誤差),LOT+IOLで20.2±0.90mmHgであり,両群に有意差はなかった。術後の最終観察時の眼圧はLOTで162±0-66mmHg,LOT+IOLで12.1±0.93mmHgであり,LOT+IOLが有意に低下していた。最終観察時の眼圧が14mmHg以下ヘコントロールされる割合はLOTで30%,LOT+IOLで85.7%であり,LOT+IOLが有意に良好であった。
 LOT+IOLはLOTより低い眼圧値に落ち着き,術後眼圧を14mmHg以下へコントロールする率も高かった。LOT+IOLは慎重に症例を選ぶことにより,視野障害の進行した症例にも適応となると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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